ロータリーポンプ－よくあるご質問

・適切なブレーカー容量はロータリーポンプの機種や搭載されたモーターにより異なります。
　ブレーカーの電流容量は、周辺温度や使用しているオイルの粘度も関係しますので、気温が低い場合や、粘度の高いオイルを使用する場合は、容量に十分な余裕を持つ必要があります。また、突入電流による電源遮断を避けるため、ブレーカーの種類は低速型または遅延型のブレーカーとしてください。一般的に搭載されたモーター使用電圧の定格電流の少なくとも2倍以上、出来れば3倍~4倍以上を選定します。
　※推薦されるブレーカー容量は必ず付属の取扱説明書をご参照ください。

・三相電源仕様のモーターが搭載されている場合は、結線方法によってローターの回転方向が変わります。RSTの位相の規定は国や地域により異なる場合がありますので、回転方向の確認は必ず事前に実施し、回転方向が逆の場合は三相入力のうちの二相(一般的に第1相と第3相)を入れ替えてください。
※ポンプ設置時等の回転方向確認の際は、オイルを抜き、オイル吹き出しの対策を実施の上、ごく短時間回転させてモーターの回転方向が表示と合っているかをご確認ください。

・以下の方法にて切り替え可能です。切り替え実施時は必ず電源を切断し、接続先の電圧を確認してください。

・DUOシリーズ
　単相電源仕様の場合、ポンプ上部側面の電圧切替ダイアルで切り替え可能です。機種（中～大型）により電源内部ロッカースイッチにより切替る場合があります。
　切替作業は付属説明書を必ずご確認の上、モーターのスイッチがオンでないこと、また電源コードが取り外されていることを確認して実施してください。

・Pascalシリーズ/DUOVANEシリーズ
　単相電源仕様の場合、モーターカバー内部の電圧切替セレクタで切り替え可能です。モーター上部カバーを開け、電圧切替用セレクタを、低圧(LV)、高圧(HV)の設定に合わせて差し込んでください。
　切替作業は付属説明書を必ずご確認の上、モーターのスイッチがオンでないこと、また電源コードが取り外されていることを確認して実施してください。

・輸送時は事前にオイルを抜いていただくことを推奨いたします。
　（予期しない積み込み方法や横転等で、吸排気口からオイルが漏れて周囲にオイルが付着する場合があります。）

・使用された古いオイルを入れたままの状態では、オイル中の水分や不純物等によりポンプ内部が劣化する可能性があり、対してオイルを充填していない場合は、オイルが内部の金属表面を覆わなくなるため、錆等による劣化が発生する事があります。
　その為、長期保管の場合は新品のオイルに入れ替えてから一度暖気運転を行って頂き、ポンプ停止後にオイル点検窓の上限一杯までオイルを補充した後、吸・排気フランジをブランクキャップ等で封止して保管してく下さい。その場合でも、使用再開時は再度新しいオイルに入れ替えていただくことを推奨いたします。
　詳細は取扱説明書、もしくは弊社サービスセンターまでお問い合わせください。

・DUOシリーズは、ポンプ本体に貼られているラベルにオイル種類(標準添付品)、また充填量の記載をご確認ください。
・PASCALシリーズは、付属の取扱説明書のオイル容量の記載をご参照いただくか、不明な場合はラベルのパーツナンバー(P/N)をご確認の上、弊社サービスセンターまでお問い合わせください。オイルの種類についてはご使用のアプリケーションにより異なる場合がありますので、適切な種類をご選択ください。

例：DUOシリーズ/DUOVANEシリーズ

例：Pascalシリーズ（P/Nの確認）

以下、様々なオプションのご用意があります。詳細はお問い合わせください。
・ 凝縮セパレーター：チャンバー側から流入する液体からポンプを保護します。
・ コールドトラップ：油蒸気の逆流を防ぐと同時に、腐食性蒸気を凍結させてポンプとオイルを保護します。
・活性炭フィルター：酸やアルカリ性ガス状無機物質からポンプを保護します。
・ダストセパレーター：チャンバー側からのパーティクルを除去します。
・吸着トラップ：チャンバー側へのオイル逆拡散を防ぎます。

・ファイファーバキューム社のポンプ類は気体用に設計されています。液体の吸引は避けてください。
※液体の吸引による不具合と確認された場合、保証対象外となります。その他、適切/不適切な使用方法に関してはお手元の取扱説明書を確認いただくか、弊社サービスセンターまでお問い合わせください。

・PASCALのSDシリーズに関しまして、ポンプ動作時には油面が沸騰したように見えるのは必ずしも異常ではありません。
　沸騰したように見える理由としましては、ポンプ機構のインペラーがポンプを動作させると共に回転します。
　その回転により気泡が発生しオイルレベルゲージからオイルが沸騰しているように見えています。
　ただし、ご心配な場合、弊社サービスセンターまでお問い合わせください。

・通常とは異なる音を確認された場合、ポンプ内部の劣化による破損ならびに故障の可能性が高いため、ポンプを停止して弊社サービスセンターまでお問い合わせください。
　そのまま継続してご使用されることで故障具合が進み、標準修理対応ができなくなる場合があります。

・ポンプ内部の部品の交換は、安全面や保証の観点からトレーニングを受けた熟練者が実施する必要があり、一般の方の実施は推薦しておりません。交換が容易な部分の部品等、個々のケースについては弊社までご相談ください。
　以下はキット内容の参考情報です。

■DUOシリーズ用メンテナンスキット（参考情報）

■Pascalシリーズ用メンテナンスキット（参考情報）

・ローラリーポンプの本体に貼られているラベル情報を参照願います。
（※モーターの仕様ラベルとは別ラベルです。）

(DUOシリーズ記載例)
Mod:製品名称
Mod.-Nr:製品詳細形式
Ser.-Nr:製品固有のシリアル番号

(Pascalシリーズ記載例)
PASCAL:製品名称
P/N:製品詳細形式
S/N:製品固有のシリアル番号

・以下のURLより弊社サービスセンターにご連絡ください。
https://www.hakuto-vacuum.jp/service-support/

　送付先および修理ご依頼時のフォーム等もご確認いただけます。

・現在販売中の全てのポンプにアスベストは含有しておりません。
　過去にご購入いただいた製品に関しては、お手元の製品ラベルより、型式/型番/年式等をご連絡いただければ確認させていただきます。

・一般的にDUO35、DUO65が該当しますが他機種提案も可能な場合もあります。
　お気軽にご相談ください。