ルーツポンプ(ACPシリーズ)-よくあるご質問
※以下のQ&Aは簡易的な情報となり、装置付属の正式マニュアルの情報が優先されます。
ご不明な点・あいまいな点がございましたらお気軽に「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。
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どのような製品?製品の特長は?
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ACPシリーズドライポンプは、空冷式のルーツタイプのドライポンプです。ACP15/28/40/90と四種類の排気速度のモデルより選択可能です。また、ライトなプロセスガスに対応するため、N₂パージ機能を搭載した仕様や水分が多くポンプ内に入り込むアプリケーション等様々なアプリケーションに対応可能な製品です。
リンク先の動画をご参照ください。
Pfeiffer Vacuum multi-stage Roots pump ACP (youtube.com)
(動画内の注釈は英語表記です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。)リンク先の動画をご参照ください。
New Multi-Stage Roots Pumps ACP 90 | by Pfeiffer Vacuum (youtube.com)
(動画内の注釈は英語表記です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。)
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ACPドライポンプの対象アプリケーションは?
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●SD バージョン (ACP15/28/40/90)
非腐食性ガスの排気、及びクリーンな(ダストフリー)な排気を必要とする用途向けに設計されています。 標準ポンプは、軽量ガスの排気能力を向上させてポンプ内での蒸気凝縮を避けるために、ガスバラストを装備しています。 ガスバラストは、ユーザーのニーズに対応できるよう 3 種類のオプションが用意されています。●G バージョン (ACP15G/28G/40G/90G)
ポンプは微量の腐食性ガスが含まれている場合に使用できます。3 つのパージガスジェットが高圧ベアリングと低圧ベアリングを保護し、微量の腐食性ガスを希釈します。●CV バージョン (ACP28CV/40CV)
以下のような方法によってポンピングモジュール内部での蒸気凝縮を避けることができるよう、特別に設計されています。
・ポンプを温めて凝縮性ガスを希釈する大流量のガスバラスト
・排気段の最も低い位置から凝縮液を外部に排出するドレン機能付きサイレンサー
・凝縮性蒸気からリップシールとボールベアリングを保護する
ガスパージCV バージョンは、水蒸気対応能力が 1,000g/h まで向上しております。*お客様のアプリケーション毎に、最適な製品をご提案させていただきます。
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ACPドライポンプの主な適合規格は?
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CE (自己宣言)、UL61010A-1、CSA-22.2N°1010.1-92、
SEMI S2-0703
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ACPドライポンプの長期保管後や新品を初めて動作させる際の注意点
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ポンプ単体での30分程度暖機運転を実施してください。
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ACPドライポンプが、今使っている機器もしくは装置内に内蔵された状態で稼働しています。こうしたポンプも将来的に当社サービスセンターにてオーバーホールや修理作業は可能でしょうか?
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機器及び装置メーカー様においては、ポンプも管理されていることが一般的です。つきましては、各機器及び装置メーカー様に、事前に当社にてオーバーホールや修理対応させていただくことに問題なきことをご確認ください。
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当社のサービスセンターではACPドライポンプのオーバーホールや修理作業は可能でしょうか?
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はい、当社サービスセンターにてACPドライポンプのオーバーホールや修理作業は可能です。ACPシリーズのCPバージョンのみ製造元 (フランス) にて対応しております。
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ACPドライポンプの一般的なメンテナンス (オーバーホール) 周期は?
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ポンプに負荷や負担の掛からないアプリケーションの場合、メンテナンスの周期は、約2万時間程度です。しかし、お客様のご使用条件、ご使用環境等により、メンテナンスサイクルが変動します。稼働後数ヶ月~4年程度となる場合がございます。
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ACPドライポンプのオーバーホール作業における、主な作業と交換部品は?
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作業:分解~洗浄~組立~リーク検査~出荷前検査
主な交換部品:ベアリング、O-ring等消耗部品。
必要に応じて、ダメージや破損のある部品交換を行います。
尚、修理作業及びポンプ動作テストにて、追加交換部品が発生する可能性がございます。
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スイッチオンするが、ACPドライポンプが稼働しない、もしくは空冷ファンのみ回っている
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ポンプが稼働しない場合、下記をご確認ください。ご確認後も稼働しない場合は、当社サービスセンターへご連絡ください。
- ポンプ付属のリモート制御コネクター (D-SUB 15pin) が差し込まれていない場合、ポンプ後部に差し込み後に再度稼働できるかご確認ください。
- ポンプ周囲の温度が40℃以上 or 12℃以下の場合、ポンプ周囲の温度を12℃~40℃以内にしていただくようお願いします。
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ACPドライポンプの目標到達真空度に到達しない
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・ポンプ単体での連続運転を実施し、到達真空度に改善が見られなければ、メンテナンスが必要となります。
・ポンプ吸気口配管及びチャンバー内にリークがないかご確認ください。
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ACPドライポンプが動作しない ※LED:赤色
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赤色点滅
・ポンプ内温度が低すぎるか高すぎることを示しています。赤色点灯
・ポンプ起動中、設定回転数まで到達していません。
・ポンプの動作を妨げる原因があります。
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ACPドライポンプ動作状態の確認 ※LED:赤色以外
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青色:不点灯
・電源が供給されていない。
青色:点灯
・電源が供給されている。緑色:点滅
・ポンプの回転数が上昇している途中です。
緑色:点灯
・ポンプの最高回転数に到達しています。
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ACPドライポンプの動作音が大きい
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・ガスバラストバルブが開いているか確認してください。
ガスバラストバルブが閉じており、通常より動作音が大き
い場合、定期メンテナンスを推奨させて頂きます。
・ポンプ吸気口配管及びチャンバー内にリークがないかご確認ください。
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①ACPドライポンプの動作音を改善したい
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オプション部品のSEK(ノイズ軽減ボックス)内にポンプを収納することで、動作音を改善させることができます。
製品名 : SEK28/40、SEK15
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②ACPドライポンプの動作音を改善したい
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オプション部品のES25S(サイレンサー)をポンプ排気口に取付ることで、動作音を改善させることができます。
製品名 : ES25S
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