スクロールポンプ(HiScroll®シリーズ)-よくあるご質問
※以下のQ&Aは簡易的な情報となり、装置付属の正式マニュアルの情報が優先されます。
ご不明な点・あいまいな点がございましたらお気軽に「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。
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真空ポンプが起動せず、電子駆動ユニットの内蔵LEDがひとつも点灯しない。
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■考えられる原因
・電気の供給が遮断された
・動作電圧が正しくない
・電子駆動ユニットの故障■解決方法
・電流供給ラインを確認してください。
・正しい動作電圧を供給してください。
・Pfeiffer Vacuum社サービスセンターにお問い合わせください。
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真空ポンプが立ち上げ時間内に定常回転速度に到達しない。
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■考えられる原因
・真空ポンプのリーク
・ガス流量が多すぎる
・ローターがスムーズに動かない
・ベアリングの異常
・以下の原因による熱負荷
ー 換気不足
ー 周囲の温度が高すぎる■解決方法
1.リーク検査を行ってください。
2.シールとフランジの接続を確認してください。
3. リークをなくしてください。
・プロセスガスの負荷を減らしてくさい。
1. 真空ポンプに騒音が発生していないかを確認してください。
2.Pfeiffer Vacuum社サービスセンターにお問い合わせください。
1. ファンが動作しているかを確認してください。
ーファン接続ケーブルの接続状態や損傷を確認してください。
2.熱負荷を低減してください。
ー空気供給が十分であることを確認してください。
ー周囲環境に合わせて調整してください。
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真空ポンプが到達圧力に達しない。
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■考えられる原因
・真空ポンプが汚染されている
・真空チャンバー、配管、真空ポンプにリークがある
・圧力測定が正しくない、または校正されていない
・吸引チャンバー内の凝縮水
・チップシールの密封・チップシールが十分に馴染んでいない(例:チップシール交換後)■解決方法
1.Pfeiffer Vacuum社サービスセンターにお問い合わせください。
2.クリーニングを依頼してください。1.真空チャンバーから順にリーク検査を行ってください。
2.シールとフランジの接続を確認してください。
3.真空システムのリークをなくしてください。
・圧力測定の設定を確認してください。
・内蔵の圧力センサーを校正してください。
ー基準値の測定には真空計を使用してください。1.プロセス媒体を確認してください。
2.スクロールポンプをガスバラストで運転してください。
・Pfeiffer Vacuum社サービスセンターにお問い合わせください。
・チップシールを交換してください。
・真空ポンプを無負荷状態でしばらく運転してください。
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動作中に異音がする。
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■考えられる原因
・ベアリングの破損
・ローターの破損
・スパイラルエレメントの汚染や破損■解決方法
1.Pfeiffer Vacuum社サービスセンターにお問い合わせください。
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電子駆動ユニットの赤色LEDが点灯している。
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■考えられる原因
・グループエラー
■解決方法
1.オフ/オンボタンを押して、エラーをリセットしてください。
2.RS-485インターフェイスによりパラメータ[P: 010]を0=「オフ」にした後、1=「オンで障害確認」に設定してください。
3.「リモート」接続のピン13をV+にして、障害をリセットしてください。
4.RS-485インターフェイスによりパラメータ[P:009]を1=「障害確認」に設定してください。
5.電流供給をオフにしたあと再度オンにして、障害をリセットしてください。
6.表示/制御ユニットを使って、差分障害分析を行ってください。
7.Pfeiffer Vacuum社サービスセンターにお問い合わせください。
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チップシールの交換方法は?
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動画を参照ください。
Service: HiScroll® - Tip Seal Replacement | by Pfeiffer Vacuum - YouTube
(動画内の注釈は英語表記です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。)
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ガスバラストとは?
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ポンプ内部に大気等を強制的に導入することにより、ポンプ内部に凝縮した水分を追い出すことができる機能です。
お客様のご使用条件により、ポンプ内部に水分が凝縮することがあります。これら水分の影響により、動作不良、到達圧力の悪化、故障の原因となる恐れがあります。
ご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。03-3225-8938
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